コラム

ダニやカビを予防する布団の収納方法

ダニやカビを予防する布団の収納方法

アレルーギの原因となる布団のダニやカビを少なく保ち健康的に生活するには普段の手入れはもちろんですが、布団の収納場所や収納方法など寝具を正しく管理することも必要です。

押入れはダニの生息に最適な環境

押入れは屋内で、浴室や台所に次いで湿度の高い場所といわれており、押入れ内の温度や湿度は夏、冬共に一年中、アレルギーの原因となるダニやカビの繁殖が可能な環境にあります。

押入れはダニの繁殖に最適です。

ダニやカビの影響を受けるのは普段使用している布団の方と思われがちですが、収納場所や方法が悪いと一年中使用する布団より、季節ごとに使用される掛け布団や毛布の方がダニの数が多いという調査結果もあります。
これは、一年中使用される敷き布団などにもダニが繁殖する条件が多くありますが、収納場所や管理に問題があり、収納期間中にダニが繁殖するためです。布団は長く使うものですからアレルギーを予防するためにも適切な保管が必要です。

長期間の収納はカビにも注意が必要です

寝具も長期間押入れに収納しておくと、ダニの数は増えてしまいます。新品でも、管理を怠ると、たまににか使用しない客用の布団などは、毎日使用する布団より多くのダニがいるといわれます。
湿度60%程度ではカビは生えにくく、ダニしか生息しませんが、湿度70%以上の押入れに長期間収納された布団は、中の綿も湿度70%以上となり、カビが発生します。
吸湿性の良い布団は湿気を含みカビが発生しやすく、カビを餌とするダニも更に繁殖します。長期間収納しておいた布団が独特の臭いを発散するのは、湿気により中わたに発生したカビが原因です。

布団をダニやカビから守る収納方法

寝具は押入れに長期間収納しておくとダニの死骸や糞などのアレルギー物質が蓄積されます。布団をアレルギーや臭いの原因になるダニやカビから守るためには、日干しなどの寝具自体の日頃の手入れ以外に押入れの管理や収納方法に注意が必要です。

押入れの管理方法

押入れの管理のポイントは、乾燥と清潔を心がけ、押入れ内のの温度と湿度を低く保つようにすることです。

押入れは定期的な温度と湿気の管理が必要です。
  • 天気の良い日には、押入れの戸を開けて、風通しをよくする。
  • 押入れに収納した物を、出来れば月一度、最低でも季節の変わり目に出し、押入れ全体に風を通す。
  • 押入れの上下の床面にスノコを敷き、壁面は5cm程度空けて風が通るように収納する。
  • 一日中、家を閉め切っていることが多い時は、定期的に押入れの戸を開けてエアコンで除湿したり、扇風機で風を送る。
  • 押し入れ内のホコリや布団に付着したフケなどは、ダニの大好物です。収納物を全部出した時に、押入れに掃除機をかけ、清潔に保ちます。

布団の収納方法

押入れの管理を良くしても、収納方法が悪いとダニの繁殖を抑ええることは出来ません。収納方法にも注意が必要です。
布団の汚れや湿気を除去しで収納するなど、収納方法も工夫するようにしましょう。

収納する時はきれいにして保管する。

クリーニングして収納した布団でも管理が悪ければ、ダニは繁殖します。汚れたまま収納すれば、更にダニは繁殖していまいます。
特に冬用の布団は、湿度の高い梅雨から夏を押入れの中で過ごすことになるので収納する前には日干し後に軽く叩き掃除機でダニやホコリ吸引したり、家庭で洗えるものは洗濯し、家庭で洗濯出来ない布団などは、丸洗いして収納すれば安心です。理想的には、収納前と使用前にもクリーニングすれば完璧です。

クリーニングに出した後は必ず包装用の袋から出して収納する。

クリーニングに出した後に包装用のビニール袋に入れたまま収納すると、押入れの高湿度の中で更に包装袋の中で更に高湿度になり、クリーニング直後よりダニが増加したりカビが発生する場合があります。
必ず袋から出して、ホコリから守るために通気性の良い収納袋や洗濯済みのシーツなどに包んで防虫剤と共に収納します。

収納場所は出来るだけ湿気の溜まりにくい所へ

押入れに上下がある場合は、押入れ上段の方が比較的湿気が溜まりにくいため上段に保管する事をおすすめします。使用しない寝具も時々日干しや掃除機がけを行います。

日干し後は直ぐに収納せず重いものから順番に

布団を日干した後、直ぐに収納すると押入れ内の温度を上げることになりますので、熱をとってから押入れに収納します。
布団を押入れに収納する順番は、型崩れやシワを防ぐために敷き布団などの重いものを下に、羽毛布団などの軽いものを上にして収納します。

布団圧縮袋は空気を抜きすぎないように

収納スペースを有効に使うには、布団圧縮袋が便利ですが、長期間、圧縮したままにしておくと、出した時に前の布団のかさ高に戻らない場合があります。
圧縮袋に入れる場合は、空気を抜き過ぎないように注意し、除湿剤を一緒に入れましょう。

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