コラム

毛布のダニ退治について

布団以外にも毛布も日頃の細かなお手入れが必要です。ご家庭での毛布のダニ退治方法をご紹介しております。

毛布は洗濯と日干しがダニ退治のポイント

暖かな季節の到来と共に、各ご家庭では冬の間使用していた布団や毛布を片付ける季節を迎えます。日頃、布団の影に隠れがちな毛布にスポットを当て、毛布におけるダニ退治のポイントについてご紹介してみました。

一度の洗濯量は少なめに

洗濯量が多いとダニもアレルゲンも落ちにくい。喘息や鼻アレルギーの原因となるヒョウダニは、人のフケやアカを食べるので、日干しや洗濯などのお手入れが不足すると布団や毛布などの寝具類から多く見つかります。

ダニは、糞のほうがアレルギー活性が高く、ダニの糞は水に溶けて流れ落ちるので、まず定期的に洗濯することをお勧めします。

ある実験では、家庭用洗濯機で毛布を洗ったところ、半分以上のダニが減少し、アレルゲンも減少しました。

ただし、毛布はダニが落ちにくく、一度の洗濯量を少なくしないと、ダニも糞も他の洗濯物に付着して落ちにくくなります。

毛布の洗濯頻度と細菌量

自宅の洗濯機で毛布のダニを減らすにはダニアレルゲンに敏感な人の毛布や衣類は自宅の洗濯機で、こまめに洗濯することをお勧めします。

ダニの虫体が落ちにくい毛布では、家庭用洗濯機で12分洗い、5分間の濯ぎを2回繰り返しても、良くて50%、悪ければ殆ど減少しないという調査結果もあります。

一方、洗濯機の毛布工程で約一時間かけて洗うと、毛布の糞アレルゲンは90%も減少しますので、自宅で洗濯できるものは、こまめに洗ったほうが良いのです。

また、自然乾燥を十分しないと、逆にダニの数が増えることにもなりかねません。日光に当てて自然乾燥する場合は何回か干し直すことが大切です。

日干しして布団タタキで叩く

毛布表面を叩くとダニの除去に効果的。ダニの繁殖防止法として、毛布を日光に干すと含水量が低くなり、ダニが繁殖しにくくなります。

日干しは、一日だけ干してもだめで、毛布表面のダニ数が多くなる夏期に毎日5~6時間干すとダニが4割減り、特にヒョウダニは半分になります。

また、干した毛布を取り入れる前に、布団タタキで毛布表面を叩くと、よりダニを効果的に取り除くことができます。

布団タタキ前後のダニアレルゲン量

毛布をビニール袋に入れたまま保管しない。ビニール袋に入れたままにすると、ダニは増加する。

毛布を洗濯して片付けても、ビニール袋に入れて押入れなどに収納すると、収納期間中にダニは驚くほどの数に増加します。

洗濯した後も、時々日光にあてるか、使用する前に再度洗う必要があります。収納するとダニは増えるという考えでダニを退治しないといけません。

押入れの換気が必要

毛布を収納する場合は、通気を良くすることが必要で、押入れにスノコを敷くことや、押入れの壁側の方にも隙間を開けるたり、物を詰め込みすぎないようにします。

また、押入れを時々開放して、扇風機を押入れに向かって首を回しながら、空気を入れ替えると効果的です。

これは、カビ退治にも同様に大変効果的です。

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